今回は精神疾患関連の記事です。
よくうつ病や適応障害などの疾患の治療には、散歩や運動が良いと言われます。
しかし、経験者は共感できると思うのですが、散歩が面倒と思う方もとても多いと聞きます。
僕自身も精神疾患を経験している立場で、気持ちがよくわかるので、
メンタル不調者の心理を踏まえながら、散歩を無理なく継続する方法について書いてこうと思います。
散歩の効果について
まず最初に散歩の効果について。
うつ病などの治療に散歩が効果的な理由には、以下が良く言われます。
- 太陽光を浴びることで、セロトニン(精神を安定させる働き)が出る
- 体内時計のリセットができて、規則正しい生活がおくれる
セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンなど他の脳内物質の働きも調整し、気分や感情を安定させる効果があります。*1)
セロトニンが出ることで、ストレス耐性にもつながり、仕事のパフォーマンス向上にも貢献してきます。
さらには、発病前でも散歩にはうつ病の予防効果があると言われています。
なぜ散歩がつらいか?
僕自身もメンタル疾患を経験しているのですが、散歩がしんどいと感じる事も多々ありました。
- 身体が重く感じて、めんどうになる。
- 即効性はさほど無いので、やる気が沸きにくい
そう思ってしまうことって、多いですよね。。
そして、最も本質的な理由は、
頑張って散歩しても、余計に疲れてしまうのを避けたい
そして、
散歩がつまらなく感じる
といったところだと思います。
以下では、こういう問題について順に見ていこうと思います。
「散歩して余計に疲れるのを避けたい」の対処法
実際、散歩してもより疲れてしまったという事も聞くことがあります。
だから、散歩が面倒と思ってしまうのも当然だと思います。
ではどう考えるべきか?
まずは散歩を習慣化してみて、疲れたら日は休めば良い
というのが自分がやってみた対処です。
シンプルですが、これが一番良い気がしますね。。
自分も、散歩して疲れてしまう日もありました。
そんなときはゆっくり休む。
それだけ心身が疲れている証拠なので、自分の健康をいたわる良い機会と考えてみるのです。
これは散歩に限らないのですが、
「こんなに自分は疲れているんだ」と実感できた時に、心からゆっくり休めるというか、休んで良いと思えます。
医師から散歩を進められているならば、毎日散歩が無理という状況ではないと思います。
だからこそ、疲れてしまったときは休む。
頑張ってきたからこそ、疲れているんだと思えば、罪悪感も感じにくいです。
ついでに予定していたことも、今日は思い切って休んでしまう。
疲れた時に休めば、緊張がほどけて、リラックスできます。
散歩や運動で予想以上に疲れるかどうかを、自分の健康管理のバロメータにしても良いでしょう。
「散歩がつまらなく感じる」際の対処法
散歩がつまらなく感じることもあると思います。
正直言ってしまうと、比較的地味な活動ではあるので、そう思うのも無理はないでしょう。
しかし、「つまらない」と思うのは良い兆候だと捉えられると思います。
なぜなら、散歩以上にアクティブな活動を自分が要求しているから。
より活動的になろうと、回復に向かっている可能性が高いのです。
人間、退屈なときもやる気を失ってしまいます。
そんな場合は、以下のように活動量を増やすイベントを入れてみるのもおススメです。
- 小旅行をしてみて、その中に散歩のプランを入れる
- 散歩中に積極的に考える習慣を作る
⇒ 今日の予定を考える。趣味や日常生活に関するアイデアを3つ以上考えてみる。など - 散歩しながら、教養系のyoutube動画を1.5倍速で聞いてみる
こういうのを見て、「やってみようかな」と思えるようであれば、
鬱の症状で散歩がしたくないのではなく、退屈でやる気が出ないからかもしれません。
リンク
*1) うつが「すぐ治る人」「重症化する人」の決定的差
https://toyokeizai.net/articles/-/382852?page=3
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