【住まいの悩み】「どこに住むか」より「何をするか」が大切。そしてもっと大切なのは…

住宅

生きていくうえで「住居」はとても悩ましい問題の一つ
住宅ローンや住宅保険、家の相続、災害への備え、敷地の管理などなど。

特に高齢化が進んでいる昨今では、田舎にある実家をどうするかという問題で悩んでいる方も多いのではと思います。
僕自身もそういう悩みを抱えている立場で、色々考えるところがありました。

テレワークが進んでいるとはいえ、どこに住むかでかなり人生は左右されます。
そこで今回は「住宅」に関する悩みに対しての考え方を紹介したいと思いました。

大切なのは「どこに住むか」よりも「何をするか」

最近、自分が考え方言葉です。

住む場所もある程度は大事だと思います。
しかしそれよりも大事なのは、自分が「何をするか」ではないでしょうか。

それは、
「したいこと」が明確なら、住む場所はさほど気にならないと思うからです。

逆に自分のしたい事が分からないと、住む場所により悩みを持っていかれてしまう

人生に悩みは尽きないと思いますが、
どうせ悩むなら、もっと充実した悩みが良いかもしれませんね。

もちろん、住居にある程度の快適さは必要です。
気候や利便性なども考慮が必要でしょう。
しかしそれらはあくまで、自分の人生が基準だと思います。
自分の人生が軸であり、その為のツールが住宅と考えるとスッキリするかもしれません。

住宅に囚われてしまうと、人生は辛いものになる可能性があります。
地震や水害、盗難、住宅ローンの失敗、近親者との相続問題、会社からの理不尽な人事異動、etc..

家が生きがいになると、様々なリスクに振り回される人生になってしまう危険性があるからです。

もっと大切なのは「何のためにそれをするのか」

僕は、
「どこに住むか」より「何をするか」が大切で、「それを何のためにするか」がもっと大切だと考えています。

「自分が社会に何ができるか」を見つけたら、したい事が見つかる

「何をするか」というのは具体論です。
例えばこの仕事がしたい。こういう人と関わりたい。こういう生活がしたい..

それよりさらに重要なのは、「何のためにそれをするのか」という点にあると考えています。
ー つまり人生の目的を見つける事

孔子の論語にて、こういう一文があります。

子曰わく、吾十有五にして学に志す。 三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。

論語 孔子

人生の目的とは、自分が学んできた事を、どう人や社会に役立てていけるかだと僕は解釈しています。

自分が本当にしたいことは、人生の目的から出発する。
— そう考えると、もはやどこに住むかという話は小さな悩みに感じます。

僕自身も、エンジニアの経験を活かして、自分の技術や経験を伝えていく仕事をしていきたいと考えていて、その準備を進めています。
人生について考えているときは、住宅の問題は小さな問題に感じます。

「自分」は家より巨大な資産

企業や組織においても、”戦略”が重要と言われます。
戦略というのはどういう目的でその事業を行うのか?という点です。
そして戦略の次に戦術という具体論が生まれます。

例えば企業の戦略が、
「新製品の開発能力を飛躍的にあげて、消費者の生活の質向上へ貢献する」事であるとします。
すると戦術は、そのために「予算」や「人員」「知的資源」などをどう確保するかという話になります。

個人の人生も、まずは戦略が必要と思います。
人生の戦略とは、自分の「活かした」で、人生の目的と同一だと思います。

「自分」という家以上に巨大な資産を「どう活かし」、「どのように人の役に立てるか」ー これが戦略だと思うのです。

「自分が資産」とはどういうことか?
それは、以下の2点で言えると思います。

  • 長い人生を踏まえれば、人の価値は数千万~数億。場合によって数十億という価値にできる可能性がある
  • 人の価値には、仕事で稼ぐ給料以外にも、様々な社会貢献や、身近な人を幸せにすること、趣味で人とつながること等も含まれる

次に戦略から「具体的に何をするか」という戦術が決まります。
そして最終的に、「どこに住むべきか」「住居はどうあるべきか」という問題が決まっていくのです。
戦略や戦術が定まらないうちは、仮住まいでも良いと思うのです。

不安定な時代だからこそ、住居の問題に振り回されない事が必要

日本の3大随筆で有名な「鴨長明」は、後世に残る芸術文学をたくさん残しました。
その代表作が「方丈記」です。
方丈記の舞台は「方丈の庵」という彼の住居ですが、その大きさは現代で言う4畳半の1ルーム程度。
場所も京都の辺境にある自然の中で建てられたものです。
しかしそのような簡易な住居でも、彼は想像力をフルに発揮して、語り継がれる作品を作りました

彼の思想は、たとえ立派な住居に住んでも災害や家督騒動のリスクがついてまわる。
であれば災いをもたらしやすい住居にはこだわらず、自分がしたいことに集中する。というものです。

現代でも住宅には様々な問題がついてまわります。
不安定なこれからの時代こそ、住宅以上に何を何のためにするのかという人生観が重要になってくると思うのです。

自分も田舎の両親が高齢になり、実家のことで悩む時期になりましたが、だからこそ人生には戦略が必要と思うようになりました。

少しでも読んだ方の悩みに参考になればと思います。
ではでは。

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