今回は転職体験について記事を書きます。いくつか記事を書こうと思いますが、今回は概要を語りたいと思います。
この記事で言いたいことは、転職は人生経験としても大変貴重なものということです。
今回は自分の転職経験の概要に加えて、人生経験のエッセンスも添えて話していこうと思います。
社内システムエンジニア ⇒ Silerエンジニアの転職
僕は元社内システムエンジニアで、6年半ほどキャリアを積んでいました。その後30歳でITエンジニアとしてSilerへ転職しました。一般的に社内SEからIT企業への転職は珍しいですが、自分の強みと弱点への対策を準備すれば可能だという事が分かりました。詳細は下記で語ります。
転職時は30歳。今から4年前でした。一般的には最初の転職適齢期は28~32と言われていたので、妥当な時期だったかもしれません。とはいえ現在は35歳以上でも転職が盛んになりつつある情勢ですので、戦略と覚悟があれば年齢は関係ないのではと思います。
転職の動機
動機は2つあります。
ひとつは自身のスキルアップ。社内SEは閉鎖的な環境のため、スキルを磨いていく必要がありました。僕にはIT講師になる目標が当時からあったので、そのためにはIT企業で豊富な経験を積む必要があったので転職をしています。
もう一つは職場環境の悪さです。当時勤めていた部署では、度重なる不祥事により職場環境が悪化していました。そんな中で部内異動により、典型的なパワハラ上司とたった二人で仕事をする状況になり、かなり追い込まれていました。状況は悪化する一方で、関係性の解決のめども立たなかったので転職を決意しました。
強みと弱みの対策をまとめる
自分の強みと、弱みへの対策についてまとめておく必要があると思います。ある程度の客観的事実が必要だと思いますが、僕は以下のようにまとめました。
強みについて
自分は社内SEでしたので、業務知識(会計・物流・営業事務など)を現場で吸収しているという点。そして、スキルアップへの意識の高さでした。その根拠は、国家資格である応用情報処理技術者資格を勉強して取得していた点です。
弱みへの対策について
とはいえ、IT業界経験は皆無で、経験言語もレガシーと言われる古めの技術でした。そのため、同年齢のIT企業でバリバリやってきた人と比べて技術面で劣っていました。それが僕の弱点でした。
弱点は素直に認め、その代わり勉強でキャッチアップする。それが自分の指針で、面接でもその旨を素直に伝えていました。転職の考え方は「自分にできる範囲の事しかできない」「背伸びしない」ということ。
そして、弱点については姿勢面でアピールし、その根拠に勉強の実績を示す。という戦略でした。
もちろんこれは本音です。自分を取り繕ってしまうと、良い結果にはつながらないと思っています。もし内定が取れたとしてもいずれ限界が来ますからね。また等身大の姿勢が伝わったことで、内定獲得にもつながったのではと思っています。
転職の手順
特に転職が初めての方は、進め方について知りたい方も多いと思います。
情報収集
まずは転職サイトに登録し、会社を探していました。自分の転職の軸は「IT講師業を見据えたスキルアップ」「残業の少なさ」でしたので、その方針にあった会社を探していました。企業から届いたオファーもこまめにチェックしていました。自分が最終的に転職した会社も、オファーがきっかけでした。
エージェントの活用
エージェントの活用もありです。僕自身もエージェントを活用しましたが、良い情報収取ができたと思います。僕はエージェントを使って紹介してもらった会社と面接し、1社内定を取っています。
ただその会社は業務内容は希望に合っていたものの、残業時間がとても多いことが理由でお断りしています。ですが、そういった重要な情報もエージェントを経由して入手してもらったので、とても有効な手段でした。
エージェントを使うと確かに楽です。特に転職の方針がしっかりしていると、担当者ともかなり友好的な関係が作れます。というのも、エージェントを悩み相談に使っている方も多いらしく、はっきり「これがやりたい」というものがないと、転職活動がダラダラ進んでしまいます。
僕自身も、「IT講師になりたい」「業務負荷が低い会社が良い」という方針を共有していました。そうすることで、その方針にマッチした情報や会社をどんどん紹介してくれます。
ただエージェントで出た内定を断る際には、かなり営業で粘られます。当然ですがね。ですが、最終的に自分が断れば問題ありません。むしろ不安材料があるのに内定を承諾してしまうのは、かえってハイリスクです。内定辞退に何か特別な手続きは必要ないので、ここは勇気をもって断るのが大事です。エージェントを使おうが、内定辞退は悪いことではありませんからね。
面接
面接では転職の動機は明確にしておく必要があります。僕の場合1点目の「ITエンジニアとしてのスキルアップ」がありましたので、それをしっかり説明しました。もちろん、職場環境がブラックだったというネガティブな理由は伏せた上で。
それから、転職入社の時期を明確にしておく必要があります。それはいつ入社できるか面接で聞かれるからです。入社時期は、現職での引継ぎと退職手続き、そして有休消化を含めた期間から算出していきます。
これはエージェントに確認した情報ですが、転職面接で許容される期間、つまり内定時~入社までの期間は1.5~2.5カ月程度。伸ばしても3カ月程度と言われました。その期間を踏まえて、入社までの計画を立てていくようになります。
内定承諾と退職切り出し
内定が出て覚悟がきまったら、内定を承諾します。そしてすぐに退職を切り出します。その際には上司に「退職願」を出して、しっかり手続きしていきます。
転職にあたって基本的な考え方は「転職活動し、内定承諾してから、退職を打ち明ける」です。
内定という後ろ盾があることで、本気度を証明し、引き留めに対しても強気で意思を貫くことができます。内定というは承諾後に取り下げるのは、極めてNGなやり方で場合によっては大事になりかねないと言われます。内定承諾をして覚悟を決めることができるのです。
退職
退職願いが承認されたら、退職手続きを進めます。その際有休の残数を踏まえて、「最終出社日」と「退職日」を上司と話し合いながら決めます。
最終出社日は、引継ぎのスケジュールを考慮して適切な日を設定します。有休は労働者の権利なので、極力消化すると良いでしょう。
退職日が決まれば、今度は「退職届」を出し会社に受理されて、正式に退職が決まります。後はスケジュールにそって引継ぎと、総務に従って退職手続きを淡々とこなしていくだけです。
転職経験で大きな人生経験を得られた
タイトルにもある通り、転職で大きな人生経験を得られました。今では転職は当たり前の時代になり、今後も転職する方も増えると思います。
とはいえ、転職は気軽にできるものではありません。人間には現状維持バイアスというものがあり、環境をなるだけ変えたくないという心理があります。これは、身体や精神のダメージを減らすための人間の防御本能です。
転職で環境は一気に変わるので、当然負担が大きいです。転職を実行するためには、それだけの覚悟と複雑な手続きが必要になります。
一方で、転職は人生を変える明確な手段であることは間違いないです。人間の能力というのは、環境によってめちゃくちゃ左右されます。もし今の環境で振るわなくても、転職で人生が変わる可能性だってあるのです。
だからこそ、転職に慣れておくことは重要なのです。そしてできれば体力のある若い時期が良いです。基本的に内定を取ってから退職を切り出すので、現職の仕事をしながら転職活動をするようになります。これは体力があるうちは馬力でなんとかなりますが、年齢が重なればつらいはずです。
もちろん、やみくもな転職はNGだと思いますが、キャリアプランとその会社から脱出しなければならない理由があれば、転職はすべきだと考えます。そしてそれは人生の中で何度も起きるかもしれません。将来が不確かな現代では、その可能性はどんどん大きくなるでしょう。たとえ自分に大きな変化が起きなくても、その経験を誰かに教える機会もあると思います。
そういう意味で転職は大きな人生経験と言えるです。
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